17Jan
「おうちサロン」(自宅サロン)は店舗借りる必要がないから、家賃が入りません。
「おうちサロン」で売るものは、あなたのスキルと接客技術。
とくにエステやリラクゼーションの場合は、毎回商品を仕入れたり、売り残りを気にする必要がありません。当たり前だと思うかもしれませんが、ここが大事。
つまり、必要経費(ランニングコスト)がぐっと抑えられるから、リスクが低く、続けやすいのです。
スキルとある程度のアイテムがあればどこでもできてしまう。
エステの仕事と、経費がかからない「おうちサロン」の組み合わせは、様々な職種のなかでも、とくに主婦にとって負担の少ないお仕事だといえます。
店舗を借りる必要がないということは、事業を続けるうえで大きなアドバンテージです。
たとえば、どこかサロンになりそうな1室を借りたとします。やはり、サロンとしての清潔感や立地の良いお部屋となると、都会でなくても、5万円以上はするでしょう。
築年数が浅く、交通の便の良い街中のお部屋となると十数万円にもなります。
すると、最初は店舗代を稼ぐだけでいっぱいいっぱいになってしまい、子育てとの両立どころではなくなってしまいます。
お客様が来なければ、その月は赤字に。そこで仕事だけに全力投球をしてしまうようになると、家族との関係もギスギスししてしまいがちです。
その点、リビングや、あまり使っていないおうちのスペースを有効活用すれば、店舗代はタダに。「お客様がいらした時だけ、快適なサロン」になればいい。店舗代を浮かせられれば、時間にもお金にも余裕ができます。
次に商品を仕入れなくても良い職種だというのも商売としては有利です。例えば、「これっ売れそう!」と思ってたくさん買い付けた洋服や雑貨やアクセサリーが、全然売れなかったらこれもまた赤字になってしまいます。
飲食店の場合は、お客様が来なかったら、わざわざ市場に行って仕入れた食材は破棄しなければなりません。
その点、施術のサービスを売るサロンならば、お客様が来なくても、赤字なりません。こんなにリスクが低い事業は、なかなかないと思いませんか?
むしろ、最初からちょっとムリして店舗借りたり、高価な機材を導入したり、スタッフを雇ったりするのはおすすめできません。
なぜなら、エステサロンをはじめとしたビューティー&ヒーリングサロンの場合、設備にお金をかけたからといって必ずしもうまくいくとは限らないからです。
内装のゴージャスさや充実した設備というものは、最初こそ目を引くかもしれませんが、お客様に継続して通っていただく決め手にはならないのです。
たとえば、こんな例もあります。
ある日、B市の商業ビルに新しくエステサロンがオープンしたという情報を得た私は、リサーチのために足を運んでみました。
店内は、ブランドの家具やおしゃれな照明や壁紙など、ラグジュアリーな雰囲気のインテリアで統一され、機材は最新のものが揃っています。ざっと見積もっても、初期投資は1,000円万以上かかったでしょう。さらに、正社員のセラピストを3人ほど抱えていたので、お給料だけでも月に120万以上のコストがかかっていたと思います。
そのうえ、ビルの家賃を払うと……月にかかる経費はいったいいくらになるの…⁈
そんなことを考えていたら、そのサロンはほどなくして閉店してしまいました。また、頻繁に最新の機材を導入したというお知らせをくれていたエステサロンも、今は、もうありません。
本当に大切なのは人と施術の内容です。
外見はお金をかけなくても工夫とセンス次第でいくらでも素敵になります。もしあなたがお客様なら、外見ばかりゴージャスで技術や施術内容が、いまいちなサロンと一見質素だけど小綺麗で確かな技術を持ったサロン、どちらに通いたいと思いますか?
ムリをしてまで、建物や設備にこだわる必要はないのです。第一、自分がつらくなってしまっては、お客様に最高のサービスを提供できませんし、 仕事をしている意味もなくなってしまいます。「ムリをしない、お金をかけない」これが「おうちサロン」成功の鉄則です。
P26 引用 メリット③ランニングコストとリスクが低いお金をかけないのが成功のコツ
山崎玲美
最新記事 by 山崎玲美 (全て見る)
- おうちサロンをSNSを使って情報発信!どのような使い方があるの? - 2017年3月16日
- おうちサロンがホームページで気をつけなければならないこと - 2017年3月5日
- おうちサロンをインターネットで情報発信しよう! - 2017年2月25日